病院では、入院患者の安全や、快適な入院生活が送れるように、看護師による環境整備が行われている。
では、実際の現場ではどのような手順で環境整備が行われているのだろうか。
病院により手順は違うが、やることに違いはない。
まず最初に、患者やその家族に環境整備が何故行われるか、なぜ必要なのかをわかりやすく説明して、了承を得る。
次に窓を開け、換気をする際は、その日の気温や患者の状態、風量などを考えて行うことが必要だ。
そして、室内の照明や、ベッドの照明の転倒を確認し、埃等を取り除く。
ベッドの上に不必要なものがあれば片付け、シーツを綺麗に整える。
その際汚染されていれば取り替えるようにしよう。
そして、床頭台や食事などをする時に使用するオーバーテーブルなどが正常に動くかを確認する。
カーテンの状態を見て、汚れや破れなどがあれば随時交換しよう。
カーテンのチェックと同時に、フックやレールなども確認してスムーズに開閉できるか確認を行う。
さらにポータブルトイレの中や尿器の排泄物の処理などを行い、面会者や同室の患者の目に触れないようにしたり、面会者がいるときはカーテンで遮り、プライバシーにも配慮する。
加えて廊下や通路に、ストレッチャーや車いすが放置されたままになっていないかも確認しよう。
置きっぱなしになっていれば移動させたり、床は濡れていないかなど、歩行への安全確保を行う。
このように、患者が安全に入院生活が送れるように環境を整備することも看護師の仕事の一つなのだ。