環境整備とは、入院している患者の病室を安全な状態にする、そして清潔に整えることである。
看護師は注射や採血する人というイメージが強いかもしれないが、環境整備も重要な仕事の一つである。
環境整備する際の流れに関して病院ごとに細かい部分は異なるが、大まかなところは変わらない。
まずは、患者に環境整備をすることを伝え、了承を得ると窓を開け換気する。
次に、ベッド周りを整える。照明の点灯を確認し、ベッド周辺のごみを除去する。
患者が多くの時間を過ごす枕や布団を整えることも忘れないようにする。
そして、ベッドの柵やサイドテーブルという風に外へ範囲を広げる。ナースコールの位置を調整することも重要だ。
ベッド周辺の環境整備が終わると、カーテンの状態を確認し、不用品を捨て、トイレに排泄物があれば処理する。
最後に病室の外に行き、廊下の掃除をすれば環境整備は終了だ。
環境整備が終わった後は手が汚れている可能性が高いので、手洗いと消毒することも重要である。
環境整備の時に注意することは、ベッド周り、室温、におい、明るさ、備品の整理整頓である。
特にベッド周りを整えておくことは患者にとって重要なことなので、マットレスの厚みが適切か、ベッドの高さが体格に合っているか、ナースコールの位置がちょうど良いかという3つのことを意識すると良い。
病室には食事や排泄物など様々なにおいが発生するので、においにも注意することが重要だ。
また、備品整理する時に患者の私物を動かす場合は声をかけることで、患者も安心できる。