ベッド周りの環境整備を、感覚で行っていないだろうか?新人は、自分でチェックポイントを作成し、慣れるまではメモを見ながらチェックしていくと事故やトラブルを防げるだろう。
最初に確認したいのは、ベッドの柵だ。
ベッド柵はきちんと上がっているだろうか?
ただし、患者に応じた環境整備が必要なので、たとえば体の半身が麻痺している患者の場合には、健側、つまり体が動く側を使って移動できるようにベッド柵を配置する。
ベッドの高さは、患者がベッドの端に腰かけた時に、足底がきちんと床につくくらいにするとよい。
高すぎると看護師がケアしにくいだけでなく、患者の転落などの事故につながる可能性があるので注意が必要だ。
ベッドは環境クロスで日常よく触れる箇所を中心に拭き掃除する。
手順は、奥から手前へ、上から下への順に一方向で拭いていく。
オーバーテーブル、柵など患者がよく触れる場所はしっかりと丁寧に拭こう。オーバーテーブルの裏側も忘れずに拭く。これらの作業をする前に、必ず手指を消毒してから行うと良い。
そして、ナースコールは患者の手の届く位置に配置し、いざという時にナースコールがしっかり押せるようにする。
半身の麻痺がある患者の場合は、麻痺していない側に配置すると良いだろう。
認知症の患者の徘徊や、ADLつまり日常生活動作が低下した患者の転倒、転落防止のために離床センサーを設置することもある。
これを設置すれば、患者がベッドから離れたことを看護師はすぐに把握できるのだ。