看護師にとって環境整備は患者のケアと並ぶくらい重要な業務である。
環境整備をしっかりと行うことで、患者の安全性を保つ、もしくは患者が快適に過ごすことができるからだ。
環境整備は看護師にとって重要な業務にもかかわらず、人によって実施内容に違いがあるという問題がある。
看護師の意識や、看護師と看護助手が連携できていないことによるものだ。
環境整備に関するマニュアルがない病院もあり、看護師それぞれが自分の空いたスケジュールで実施するため清掃状況にばらつきが出る。
また、体調が悪い患者と慌ただしく働いている看護師では、環境整備に対する感じ方も変わる。
看護師側が十分掃除をし、患者が過ごしやすい環境づくりをしたと思っても、患者も同じように感じているとは限らない。
例えば、患者の不快さは毎日少しずつ変化し、窓からの光や廊下の照明は日が経つごとに不快さが増す。
音に関しては、医療機器や人の声などの不快さが増し、においに関しては食べ物や体臭について不快さが増す。
環境整備における問題を解決するには、患者目線になることや、病院ごとに一定の基準を作ることが重要である。
においや音、光の強さが患者にとっては不快であることを看護師全員に知ってもらう機会を設けることが必要である。
また、環境整備を看護師の業務と認識していない看護師がいれば、業務の重要性を知ってもらうことが必要だ。
他の業務よりも後回しにされることも多いので、時間を取ることが重要だ。